これでバッチリ!地域おこし協力隊に応募するための書類作りについて!

私も含め、地域おこし協力隊になった経験を活かして「なるまで」のフローをまとめてる方がチラホラいらっしゃいます。

どう見ても特殊なお仕事なので、実例があまりないんですよね…

調べようにも、情報の絶対数も少ない…!

それもそのはず、総務省発の資料によると2016年度時点での任期終了者は2230人とされており、執筆時点(2020年度)での卒業数も3000人程度と見られ、その総数がそもそも少ないのです。

2019年度時点での隊員総数は5300人程度となっており、まだまだトータル1万人にも達していない、ニッチなお仕事。

「遺品整理士」という国家資格がちょうど1万人くらいだとか。

私はその仕事をしている人を身の回りで見たことないので、協力隊のお仕事の認知も社会的にはそのくらいのレベルなのでしょう…

ということで、そんな協力隊のお仕事が気になる人のために

応募書類の作り方~面接の対策

について、しっかりまとめておこうと思います!
※記事自体は「書類選考(一次選考)」と「面接対策(二次選考)」に分けています。

こんな人向けの記事です!
  1. 地域おこし協力隊に応募を検討している人
  2. 地域おこし協力隊制度に興味がある人

今回の記事では「応募する際の書類作成の要点」についてまとめたいと思います!

続編(面接対策)はコチラです↓

地域おこし協力隊の選考でも、面接対策はしっかり!質問例や基本事項を書いておきます!

そもそも自治体側がどんな人を採用したいのかを考える

地域おこし協力隊制度は、都会から地方へ人口を流すため、ベーシックインカム的な扱いで報酬を約束した制度。

その特殊なお仕事条件ではありますが、基本的には一般企業の採用プロセスとあまり違いはありません。

人材を求める自治体に、自分という商品を売り込むのです。

砂漠で喉が渇いている人にホットコーヒーを勧めても買われないように、ニーズに合った提案をしなければマッチングには結び付きません。

ということで、自治体側がどんな人材を求めているかを分析することがスタートです。

まとめると、「定住してくれる人」を求めている!

自治体側の要求を突き詰めていくと、最終的には「定住してくれそうな人を採りたい」ということに行きつきます。


移住・交流推進機構(JOIN)

それぞれの自治体でいろんなミッションを設定しているものの、この制度で来てもらった人に今後も住んでもらえなければ、結局税金の無駄使い(表現に角がありますが…)になってしまいます。

なので、せっかく予算を用意して人を呼び込む以上、少しでも定住可能性の高い人を呼び込みたいという欲求があります。(人口が増えればその分税収も増えて自治体が潤うし)

なので、自治体側が用意するミッションの多くは

  • 地域といい関り方が出来る活動を用意して気に入ってもらう
  • 任期終了後に生計が立てやすい仕事で活動をしてもらう

といった路線になっています。

観光プロモーションの場合は地域の観光協会に、
自治体Youtuber何かはそのまま生計を立ててもらうために、
地域伝統工芸の後継としての採用もモロにそのため。

そのミッションの裏に期待されていることはなんなのか…

そう!定住なのです!

なので、応募書類の中にも定住への積極性を匂わすべし!

求められている人物像がわかったなら最近、有名人がインスタグラムで何かを匂わす投稿をしたりするのが流行ってますが、そんな感じでそこを応募書類でしっかりアピールしたいもの。

ということで、応募書類に盛り込んじゃいましょう。

※「その地域に本当に移住してみたい」という気持ちから応募しているハズ…という前提です。「ただ受かりたいから盛り込む」みたいな上っ面じゃないことを願います…

実際の書類の書き方について

実際の応募様式がコチラです。

私が応募した自治体の応募様式ですが、近隣の応募様式もほぼ一緒だったので参考までに。
一応伏せるとこは伏せました(笑)

※自治体によっては自分で履歴書を用意させるところもあるようですので、応募要項をよく確認してみてください。


履歴書に相当する1ページ目

自由記述の2ページ目。

履歴書に相当する部分の書き方

1ページ目(履歴書に相当する部分)は誇張せずに、端的に記入していくだけです。


この部分ですね。

取得している資格に建設系の資格があったり、パソコン技能にデザイン関係のことを書けたり、趣味特技の中でDIYや調理技術・栽培系の事が書ければアピールとしても十分ですね。

職歴については

平成○○年〇月 ○○株式会社へ入社
平成○○年〇月 ○○株式会社を退職
平成○○年〇月 ○○株式会社へ転職

とつらつら書くだけだと味気ないので、

平成○○年〇月 ○○株式会社へ入社
         既存取引先への営業
         新規顧客の開拓業務を経験
平成○○年〇月 ○○株式会社をステップアップを
        目指して依願退職
平成○○年〇月 ○○株式会社へ転職
        新商品の開発部門で市場分析等
        の重要性を痛感

などなど、ビジネススキルを想像できるような、簡単なエピソードを添えた方が興味を持たれますし、面接時の質問誘導ができるのでオススメです。

志望動機やアピール等を書く記述の欄の書き方

応募書類は2ページ目が本番でして、ここで「私はあなたのとこで一生暮らす可能性が高いです!」とアピールしていくことになります。


記述式のこの欄!

まず前提としてですが、「枠が少なくて書ききれないよ~!」という悩みはナンセンスです!勝手に拡げちゃって全然OK!

私も行数増やして勝手にページ数も増やして送りました~!

様式を守ることだけに執着しているようであれば、その自治体はブラック臭プンプンなので辞めた方がいいですね…ある程度柔軟性のある所の方が幸せな活動ができます。

ということで、最初は書きたいことをバーッと書き出してみましょう。

応募動機は正直に、提示されている活動条件が魅力的だった自分のやりたいことと一致していた地方移住への憧れがあった元々縁のある地域だと感じていたとか、本当に応募のキッカケになったことを元に書くと書きやすいです。

「地域おこし協力隊として利用できる経験・技術」については、これは人によってまるでアプローチが違ってきますね…

地域で活かせそうな能力となると、

地方で活きる能力について
  • コミュニケーション能力(圧倒的に大事)
  • 生活力(家事全般、自給能力等)
  • 社会経験(ビジネス作法のレベル)
  • 実務経験(数字に強い、デザイン力、体力に自信、など)

このあたりを複合的に絡めて展開していくと「この地域でもやっていけそうだ」と思われるのではないでしょうか。

基本的には自分の持っている技能を正直に書いていくことになります。

「プロ級ではないんだけど得意…ってレベルなんだけどなあ」と不安な方!

地方ではスキル偏差値57くらいで十分重宝されます!

私自身、この方↑のアドバイスには感銘を受けました…!

自信を持って!書いちゃってください!
※具体例として説明・提示できる準備も必要

自治体への質問事項もしっかり考えよう!

最後の欄では改めてアピールしたいことや逆に質問したいことを書く欄になっています。

特に、自治体側への質問事項についてはしっかり考えておきましょう。

「これまで地域おこし協力隊を受け入れた上で感じている成果は?」とか「期待している成果として、数字で上げるとすればどの分野でどの程度のものか」とか、自分の働きに関わることを聞いておくと積極性がアピールできたりしますね。

※記事の最後に私の実際の応募書類を置いておりますので参考にしてみてください。

「手書きじゃなきゃだめなの?」って?PCも全然可!安心して!

イマドキ履歴書やエントリーシートを全部手書きにしてるのは日本くらいのもので、もはや時代遅れ感がスゴイです。

募集要項の中に「手書きで~」という指定が無ければ全部PCで作ってもいいくらいだと思ってます、私は。

しかし、「自治体には古い体質がまだまだ残っているだろうし手書きの方がよさそう…」と思うのもわかります。

そういう時は「手書き+PC」のハイブリッドで行きましょう。

履歴書に相当する部分(掲載資料で行けば1ページ目)は手書きで、活動目標(2ページ目以降)はPC文書で作成することにより、最低限の礼儀を保ちながらもPCでの文書作成スキルも提示でき、なによりも見やすい資料が完成します。

私の応募したところはまさに、「履歴書部分は手書きで」という指定がありました…マジか…!

とはいえ、「言われた通りに全部PCで作成したら落とされた!どうしてくれる!」とか言われても一切責任は持てないのでそこは自己責任でお願いしますね…

【まとめ】応募書類はこれでバッチリ!定住アピールで合格を目指そう!

ぶっちゃけ書類選考で落とされることはほぼ100%無いので、面接時の質問誘導のための種まき書類だと思って作成するのがいいです。

詳しく書きすぎず、面接で「これってどういうこと?」と聞かれたときに、自信を持って明確に答えられるように準備ができていれば、面接時に「こいつしっかりしてるなポイント」がアップします!

しかし最低限、書類を見た時に内容が完結していないと話にならないので、その辺のバランスはよく考えてくださいね!

参考までに、私が実際に提出した応募書類のうち、PC作成部分を置いておきます!

自分にしか書けないような、その地域とのオリジナルストーリーがあると印象がグッとアップしますし、何より書きやすいです(笑)

私の経験談と、応募時にあれこれ調べながら書いたことが、これから応募を検討している方の参考になりましたら嬉しいです。

それから、最近の応募書類のトレンドは箇条書き!
わかりやすさを前面に出して、伝えたいことを伝えられる書類を目指しましょう!

私の提出した書類も箇条書きによる構成を採用しているので、ぜひ参照してみてください。

書類選考後の二次試験…面接に向けての対策はコチラの記事になっております!

地域おこし協力隊の選考でも、面接対策はしっかり!質問例や基本事項を書いておきます!

「合格発表が待てないよ~!目安っていつ頃なの!?」と気になる場合はコチラも見てみてください。

地域おこし協力隊の一次選考、二次選考の結果はいつ頃出る?

【追記】応募書類は送る前にコピーを取っておこう!

大事なことを思い出したので追記します。

完成した応募書類はコピーを取って手元に置いておきましょう!

面接時は、応募書類の中からの質問事項が結構あります!

「自分が何書いてたっけなー」っていうのは1ヶ月も経てばけっこう忘れているものです…面接対策の資料として手元に置いておきましょう!

送る前に、自分用にコピーを取ろう!

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