起業をしたいなと考えて、あれこれアイディアをメモしたり想像を膨らませるのって、とっても楽しいですよね。
私も実際に起業する前には10~20個くらいのアイディアを作ったもんです。
ところがどっこい結局どれもそのまま実現せず、退職前から勉強を続けて形になってきたクリエイティブ系の能力を活用してクリエイター活動をすることに収まってきた感じです。
だからといって、それまでに出してきたアイディアが全部無駄だったかと言われれば全くそんなことはありませんでした。
相手にする顧客層や集客経路、粗利計算や初期費用の試算などなど、たくさんのパターンで検証した結果、今に至っていると考えています。
特に、自分でも「これはイケてるアイディアだと思うんだけどな…」というものに関しては「いつか実際に形にしてやるんだ!」と今でも思ってますし(笑)
そこで今回進言したいことは一つ。
「アイディアは一つにこだわらず、出せるだけ出した方がいい」ということです。
- 起業を検討されている人
- 起業で失敗したくない人
もくじ
特に起業を考えた時に出たアイディアは愛着が出てしまって執着しがち
これ割と起業あるあるだと思うんですけど、「よっしゃいつか起業したるわ!」と思ってから思いついたアイディアって、なんかわからないけどめっちゃ光って見えるんです。
根拠はないけどメチャメチャ儲かりそうな気がする。
私もご多分に漏れず、まさにこの現象に陥ってました。
まさに執着していた私の例
最初に思いついてたのは「手つかずになった山の管理を請け負って、間引いた林産物を価値化して売り捌く」というアイディア。
山林の土地所有者の高齢化により手入れがされなくなった山々の管理を請け負ってお金をもらいつつ、その管理の過程で発生したモノを資源化(炭とか薪とかにして)し販売する。そんなモデル。
我ながら自信がありましたね。「これはイケるぞ!」ってね。
地方は高齢化も進んでいるし、郊外の土地活用も進まず遊休地も多いし。
でも今振り返ると、「今までほったらかしにしてた山をいまさらお金出してまでどうこうしたいって人がいるのか」とも思うし、「炭なんて燃えりゃいいっしょ」となっているこの時代に、ホームセンターで買える5kgで500円なんて炭ビジネスしたところで儲かるのか?と思います。
山菜売るにも既に産直に出している競合ジジババもたくさんいるし、小料理屋にあしらいとして葉っぱを卸そうにもわざわざ買う人がいるのか、とかも考えるわけです。
そもそも山の管理の仕事をしたことがない人物がゼロからひとりで初めて怪我しないんかい。労働時間あたりの収益でいったらアルバイトしてた方がマシでないかい。
ひたすら突っ込みどころまみれです。
でも当時は「これだ…もうこれしかない…俺は天才か…」などと考えてしまっています。手に負えません。
たくさんアイディアを出すことによって「いいところ」の集成版ができる!
一つのアイディアを突き詰めて始めることも決して悪いことではありません。
でもせっかくの起業なんだから、自分が本当にやってみたい、めっちゃ儲かりそうな夢あるビジネスで始めたいじゃないですか。
そういう要素をできるだけ詰め込むには、素人なりにひたすら知恵絞るしかありません。
普段の生活の中で感じる
- 「子供と行って家みたいにのんびりしながら食べれるご飯屋さんあれば行くのになー」
- 「旅先とかで、ひとりになれてちょっと寝っ転がれるレンタルスペースあれば使うのに」
なんかの、ちょっとの不便はアイディアに繋がります。
そうして思いついたアイディアで、簡単でもいいので事業計画を作ってみて、実現性があるかどうか判断してみる。
そんなちょっと煮詰めたアイディアのストックが集まれば、それらのアイディア同士の良いところが集まったものがポンっとでてくるようになります。
クソみたいなアイディアでも無駄じゃないからとりあえず残しておこう
私もたくさんクソアイディア生み出してますから大丈夫です。
そんなクソアイディアも、見る時期が変われば、タイミングが重なれば、お金を生むビジネスに化けるかもしれません。
保証はできないし、わかりませんけど。
私が紹介できそうなクソアイディア(3回目)はですね…
- 住宅街を訪問して回り、その場で包丁を研ぐサービス
- わざわざ出汁とるのが面倒だろうから出汁販売サービス
- 金曜日、土曜日(次の日誰とも会わない人向け)のみ営業するニンニク料理専門店
- 生クリームだけを堪能できる甘党パフェ屋
こんなところでしょうか。
物珍しさから最初はイケそうだけどね、ってものもありますが、どれもこれも継続性に疑問が残ります。
刃物研ぎに関しては、昨今の社会を顧みると安全面からひたすら警戒されてしまってそもそもお客さんが取れなさそう。
土日固定の飲食業態は、他の曜日は違うことして稼げば良いのでなかなかイケそうですが、単体ではアイディア倒れかなあという判断からクソ認定。
生クリームも、これは私が生クリーム好きってだけなので他のこと一切考えてませんね。ボツ!
こんななんとなく思いついたようなアイディアでもいいんです。(説得力皆無)
とにかくいっぱい出せば、他の案とくっついて良い発想につながることもあるハズです。
とにかく案出して、机上の空論だとしても収支計算して検証、検証、ひたすら検証!キラリと光るアイディアを掬いだせるその日まで!
「誰もやってないビジネスアイディア」は儲からない
アイディア出しをしている時にふと閃いていしまう、「自分しか思いついてないアイディア」というのが必ず出てくることと思います。
その時思うことは
ではないでしょうか。
私もいくつかそんなアイディアを思いついてましたが、今振り返ると認識が少し違ってたのかなと感じます。
既存事業者が誰も手を付けていない領域のビジネスは、
だいたいの場合「儲からないから誰もやってないだけ」である可能性が非常に高いです。
それが本当に儲かる可能性があるのであれば、同業の大手企業がすでに手を出してきているハズ。
現代はそれほどビジネスが加熱してきています。
なので、安易に「誰も参入していない、独占のアイディアだ!」と突き進まず、
- 市場規模はどのくらいか
- 顧客層はどのあたりか
- 利益率は
- 顧客がそのサービスを本当に求めているか
- 自分だったらお金を払うか
をしっかり検討して考えた方がいいでしょう。
退職後に実際に動いてみてから路線変更することだってある
私も実際のところこんな感じです。もう路線変更3回くらいしてますもんね。
こんな感じの変遷をたどっています。我ながら取っ散らかっている(笑)
でもこれこそ起業の醍醐味ですよ!
「とりあえずやってみよう」ができるのが起業なんですから。
会社勤めだと、組織で決めたことを組織でやるしかないので「あれ?上手くいかなそうだけど…やるしかないのよね」ってなることも、サッサと切り上げて次に向かえるのは強みです。
【まとめ】アイディア出しのために、日ごろから儲かりそうなことをメモしよう!
基本的に、日常生活の中で「これがもうちょっとこうなってたら便利なのに…」と思う部分は儲かりのタネになります。
起業のアイディアとしてはうってつけです。
何も考えず、与えられるサービスを当たり前のように享受しているだけではなかなか気づくことができないことも、起業者目線に立てば見え方が変わります。
「俺は天才か」と自画自賛したくなるアイディアも、将来性のないクソみたいなアイディアもまぜこぜで、とりあえず書き残しておきましょう!
(あとでメモしよ、は高確率で忘れるので思いついたらすぐに!!)
そして時間をつくって、一つ一つ検証してみることが大切です。
ただアイディア出すだけだと不十分。
儲かる法則と、便利でも儲からない部分というのが見えてくるようになればしめたものです。
素晴らしいビジネスアイディアが思いつきますように…!
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