都会に住んでないとなれない?地域おこし協力隊の地域要件について解説します。

地域おこし協力隊は総務省主導の「都会から地方に移住させる」ための施策。そのため、適用されるかどうかについて明確にルール化されています。

しかしそのルールが「THE☆お国のお仕事」って感じでもう全くわかりません。

総務省で掲示している資料がコレ。

出典:総務省「地域おこし協力隊の地域要件について」

わかるワケないやろこんなもん!!(怒)

本当に教える気があるのかわからない資料ばかり作ることに定評のある官のお仕事…もうイヤになっちゃいますね。

ということで今回は、地域おこし協力隊の転出地、転入地…いわゆる地域要件について、少しでもわかりやすくできるように、図など用いて解説したいと思います。

こんな人向けの記事です!
  1. 地域おこし協力隊に応募を検討している人
  2. 地域おこし協力隊制度に興味がある人
  3. 自分に応募資格があるか確認したい人

簡単にまとめますと、「今住んでいる地域よりも田舎に行くならOK」となります!

まずは概要を掴む!地域おこし協力隊の地域要件についておさらい!

地域おこし協力隊は、冒頭でも紹介しました通り、都会の人口を地方に分配させるための施策。そのため、

  • 都会→都会
  • 田舎→都会

というパターンの移住はカバーしていません。

地域おこし協力隊として赴任するのであれば、

  • 都会→田舎

というパターンでなければいけないわけです。

「でもそういわれても田舎か都会かって…どう判断すればいいの?」となってしまうでしょう。そうならないように、国の方で地域をあらかじめ分類してくれているのです。

それが総務省で提示しているこちらのファイルになります。(PDFファイルです)

こんな感じで、各市町村ごとに区分けされています。

もうすでに、この表がわかりづらいんですよね…

ひとまず完璧に理解できなくても、自分の自治体と行きたい先の自治体を判別できるようになればOKなので、その確認の仕方をまとめていきます。

手順とすれば、


手順1
自分の住んでいる場所の地域要件を確認する

手順2
「一部条件不利地域」であれば関係する法の対象地域かどうか確認する

手順3
行きたい場所の地域要件を確認する

手順4
早見表により、可否を判定

手順5
それでもわかんない時は自治体担当者に聞いてみる

という流れで確認するのが手戻り無くて効率的ですね。

それでは、資料や図など用いて解説していきます!

ひとまず、自分の地域の区分が何なのかを確認する

まずは自分の住んでいる地域の区分が何なのかを知ることが最初です。

ちなみに地域要件の種類はザックリこんな感じ。

これの判定如何で、応募できるかどうかが決まる…とそういうわけですね。

先ほどの表で、改めて自分が住んでいる地域の地域要件を確認してみましょう。

例として、全国で唯一の財政破綻地域である北海道夕張市を見てみようと思います。

コチラの表によれば、夕張市は「三大都市圏外の全部条件不利地域」となっています。

ちなみにこの地域要件、すべての地域要件の中で最もランクが低く、残念ながらこの地域からは他の地域への地域おこし協力隊にはなれません。

パワーバランスはこんな感じですね。

あとでまた掲示する資料ですが、参考までに。

今住んでいる地域が全部条件不利地域の場合はどこもダメです…
一部条件不利地域の中で、その条件不利地域に住んでいる場合も不可。

自分が住んでいる地域が何の地域に該当するか行きたい自治体が何の地域に該当するかを確認した上で、上記の早見表を見てみれば一目瞭然なので、ひとまずご確認をオススメします。

一部条件不利地域だった場合は何を見て確認すればいい?

条件不利地域とされる地域は7つの法令区分に従って区分けされています。

それが

  1. 過疎地域自立促進特別措置法
  2. 山村振興法
  3. 離島振興法
  4. 半島振興法
  5. 奄美群島振興開発特別措置法
  6. 小笠原諸島振興開発特別措置法
  7. 沖縄振興特別措置法

です。

「一部条件不利地域」とは、当該市町村のエリア内にこのいずれかに該当する区域が存在している地域ということです。

それぞれの法令にリンクを貼っておきましたので、自分の住んでいる自治体が「一部条件不利地域」だった場合は確認してみましょう。

本当はここに該当するすべての地区名を書ければ早いんですが、メチャメチャ件数あるので断念しました…申し訳ないですがご自分での確認をよろしくお願いします。

ちなみに私が応募前に住んでいた地域も「三大都市圏外の一部条件不利地域」でしたが、住んでる感覚でなんとなく「条件不利地域はあの辺かな…」とわかりました。

念のため確認した方が確実ですが、「ここはまあまあ栄えてるやろ」と感じるならば特段心配はないように思います。

離島、半島系の対象地域の方はなんとなくわかりそうですね。

カバーしきれず申し訳ありません!

「一部条件不利地域」で、これらの法令にも属していない、いわゆる「条件不利地域じゃない地区」については「都市地域」という扱いになります。

都会レベルがアップしますね!

それから、行きたい先の地域要件を確認する

自分の住んでいる場所の地域要件が判明したら、次に自分が行きたいと思っている地域を確認してみます。

またあの一覧表を参考に見てみましょう。

今度は、制度の活用がメチャ上手で地域おこし協力隊の応募倍率がとんでもないことになっていると噂の岡山県西粟倉村に行く体で確認してみます。

前の段落で説明用に置いといた早見表を参考に判断すると、こんな感じです。

行きたい西粟倉村の都会レベルは最低ランク(ごめんなさい)なので、現在住んでいる地域が同じレベルだと応募してもダメです、ということになります。

POINT!
行きたい地域の都会レベルが低いほど行きやすく、住んでる地域の都会レベルが高いほど行きやすい!

自分の住んでいる地域と行きたい地域の地域要件がわかったらいざ判定!

もうすでに何度か出してる画像で恐縮ですが、あとはこの表に当てはめて判断すればOKです。


住んでいる地域の方が左側に属していればセーフ。同じ列または右側になってしまった場合は残念ながらアウトです…。

※「ここなんか間違ってない?」というところが見つかりましたらコメント欄よりお知らせいただけますと助かります!

このページを見ているみなさんが、応募のための地域要件を満たしていることを祈っております!

※一番早いのは、応募前に自治体担当者に聞いてみること。

自分で調べてもどうしても確信に至れなかった場合は、募集要項等に記載のある自治体担当者に、

「応募を検討しているが地域要件について条件を満たしているかわからないため、確認していただいてもよろしいでしょうか」

とお願いしてみるのが一番確実です。

自分の住所を記載し、受け入れ側の判断を仰ぎましょう…。

まとめ
  • 今住んでる所が行きたい自治体よりも都会っぽければだいたいOK!
  • 記事内のリンクを参照に確認してみよう!
  • どうしてもわからなければ自治体担当者に聞いてみよう!

ということで今回は、応募に際しての「地域要件とはなんぞや」についてまとめさせていただきました!

実際に応募をする際に役立ちそうな記事もいくつか書いておりますので、ぜひ参考にしてみてください!

これでバッチリ!地域おこし協力隊に応募するための書類作りについて! 地域おこし協力隊の選考でも、面接対策はしっかり!質問例や基本事項を書いておきます! 雇用関係の有り無しって何?会計年度任用職員?地域おこし協力隊に応募する前に知っておきたい雇用関係について! 任用形態はどれを選ぶ?地域おこし協力隊応募前に考えること!

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