そもそも、自分がなぜ起業したいと思ったのか。
これを改めて考えてみましょう。
- サラリーマンより儲けたいと思ったから
- 自由に働きたいと思ったから
- 転職するには厳しかったから
こうしたことがキッカケだったとしても、これらはあくまでも「動機」なので、キッチリと「理念」まで昇華させておかなくてはなりません。
顧客から「どうしてこの仕事を始められたのですか?」と尋ねられた際に、上記の理由を正直に話してしまえばドン引き間違いなしです。
顧客を安心させるためにも、お仕事を頼みたくなる事業者になるためにも、経営理念の設定は必須と言えます。
- 起業のための準備を始めた人
- 将来的に起業したいと考えている人
もくじ
自分の人生で何を成し遂げたいのか。ブレない軸を作ろう!
冒頭の理由で起業を選んだ場合も、起業する以上はお金を稼がなくてはならないわけです。
とは言え、起業をお考えの方であれば、稼ぐためのサービス・商品のアイディアは、なんとなくアテがあるのではないでしょうか。
この機会に、起業する上でそのサービスを選んだ理由を振り返ってみましょう。
- このサービスを通じて、どんなことを社会にもたらしたいか
- 自分のどんな能力、経験を活かすのか
「楽しさ、便利さ、知識、経験など」を提供するために、
「教育、技術、娯楽、IT分野など」の知識・経験を活用する…
だいたいはこうした図式になろうかと思います。
参考に(なるかはわかりませんが)、私の掲げる経営理念をご紹介します。
例として、私自身のこの「地方移住&地域おこし協力隊向けメディア」は
「自分が地域おこし協力隊として経験したこと、実際に起業をした経験を活かして、これから隊員となる方や現役隊員、地方への移住を検討している方をサポートしたい」
という理念のもと運営されています。
私がデザイン事務所として設置しているハラハチブデザインでは
「胸焼けしない、飽きないデザインを作る」
ことが理念であり、目標になっております。
一方、起業した動機はもっと人間臭い理由からで、
- 自分の手で生み出したものを自分で売って生きていきたい
- 家族との時間を自由に調整できる働き方をしたい
というところでした。
理念設定までのステップ!
手順としては、以下のようになると思います。
自分がなぜ起業したいのか、何のために起業をするのかをよく考えましょう。
自分が得意なこと、自分だからできることだとなお良し。
自分がその商品・サービスを通じて、社会をどうしたいか。
購入してくれるお客さんにどんな利益をもたらしたいのか。
このあたりから考えると良いでしょう。
動機、商品選びが確定してくればおのずと定まっているハズで、あとはそれを言語化できれば自然な経営理念が出来上がりそうですね。
経営理念は会社を助ける!
例えば「厳選した無農薬野菜を使用した体に優しい料理を提供する」という理念を掲げた飲食店があったとして。
オーガニック食品は決して安くなく、コストがかかります。
そのため販売単価も比例して高くなってしまうものですが、その掲げた理念に共感して集まってくれるお客さんが存在するのもまた事実。
ここで「無農薬ではないけれど今までの半値で食材が仕入れられる」と、悪魔のささやきがあったとしたら…。
経営理念に相反するこの提案を受け入れることはないでしょう。
でも仮に、その申し出を受けたとしたら?
短期的には利益が増えるでしょうが、今までそのお店を選んでくれていたお客さんがじき離れていってしまうことは明白です。
このように、ついつい甘い方甘い方へと流れてしまいがちな経営方針を正してくれるような役割も兼ね備えるのが経営理念。
そのためにも、自分自身が深く納得できる、信じられる理念を設定しましょう、
自分に何が出来るのか…改めて自分と向き合ってみましょう
「自分がなぜ起業したいのか」を知ることも大切ですが、それと同じくらい大切なことがあります。
「自分に何ができるのか」という、能力の棚卸しです。
IT制作の技能があったとして、そのレベルはどの程度のモノなのか。
経営者としての立場になる上で、対人スキルはどのくらいなのか。
どんなことが得意で、どんなことが苦手なのか。
未経験分野で起業する場合は特に、苦手分野での起業は避けなければなりません。
自分の得意を活用して伸ばしていけるテーマの選定が大切です。
起業を本気で考えたなら、まずは自分の能力の整理から!【まとめ】明確な経営理念を持ち、ブレないビジョンを顧客に示そう!
明確な経営理念を掲げることで、それに共感してくれた顧客からもお仕事が舞い込んでくるかもしれません。
横道に反れそうになっても、自身が設定した理念によって正しい道に戻ってこれるかもしれません。
「なんだか仰々しい儀式だなあ」と思わず、ぜひやってみましょう!
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